第45号
責任者:清水 克博
P1
表紙 特別活動 楽しんでいますか?
P2
◎ 今こそ、望ましい集団活動の確かな実践を
名古屋市教育委員会指導室指導主事 岩田 一郎
- 不登校の問題に関する調査協力者会議は、その報告で「特に、学級活動、児童会・生徒会活動、学校行事等の特別活動の充実は、学校生活の基盤となる児童生徒間や教師との人間関係を形成し、児童生徒の学校における居場所づくりや貴族意識を高める観点から従業である」と述べている。
- 特別活動の役割・意義について再確認するとともに「望ましい集団活動をどう考えるか」「集団の一員としての自覚を深めるための指導をどう考えるか」などについて明らかにすることが、各学校の特別活動の充実には欠かせない。
- 児童生徒が生き生きと活動できる場の設定や機会の確保を学校全体として創意工夫していくことが求められている。
◎ 目の前の子どもから
名古屋市学校教育研究会特別活動研究部会長 峯田 幸夫
- 平成10年の教育課程審議会まとめの中で、「社会性の不足、規範意識の低下、自立が遅くなっていること」が指摘されているが、5年たっても状況は一層悪くなっているといっても過言ではない。
- このような背景の中、特別活動の指導を通して、「豊かな人間性」「好ましい社会性」を子どもたちに培うことの重要性が、ますます増してきている。
P3
今年度の取り組み「社会性を培う特別活動」
テーマ設定の理由
本研究会の目指す特別活動のねらいは、他教科等には見られない特質を打ち出すことが必要であると考え、特別活動特有の指導原理である「集団活動を通して」に着目することにした。
子どもたちの社会性を育むことの大切さは、今日的な教育課題であることは周知のとおりであり、集団活動を通して「なすことによって学ぶ」特別活動が、社会性を育てる場として最も有効であると考える。
P4,P5
特集 係活動で社会性を培う
- 楽しい係活動…子どもたちが主体的・創造的に活動しながら、よりよい学級生活を築いていく。
活動例
- 「小学校1年生初めての係の決め方のアイディア」
- 「業前の時間を活用するアイディア」
P6
特別活動情報
- 学級活動実践研修会
- 日本特別活動学会
- 全国特別活動研究競技大会
- 小学校学校行事研究全国大会 奈良大会
第46号
責任者:清水 克博
P1
表紙 特別活動楽しんでいますか?
P2
◎ これからの学校行事
名古屋市教育センター指導主事 中島 正明
- 学校行事の見直しが必要。
- その視点として「教育目標達成のために必要な行事か」「子どもの生活を豊かにし、充実させるために必要な行事か」「子どもに経験させたことが将来に生かせる行事か」というものがあげられる。
- 何よりも大切なことは、行事の計画―実行―反省といった流れの中に、学校の方針を計画に打ち出すとともに、子どもや保護者の意見や要望を取り入れ、それらをアピールすること。
- 開かれた学校、特色ある学校づくりが求められる中で、こうした学校行事の見直しは、必要不可欠であり、マンネリ化を防ぐとともに、子どもの変容が生み出されることとなり、保護者や地域から学校教育への理解や信頼が得られる。
- 集団の高まりに対する評価がおざなりにはなっていないか。
◎ 長期的な展望に立った特別活動
名古屋市特別活動研究会委員長 清水 克博
- 年度末反省では、学校行事を中心とした諸活動の経営の在り方に話が終始しがち。6・3年間を通して育てたい子ども像にどこまで近づいたかなどが論議され、次年度以降の計画に役立てることが、なかなかできていない。
- 学級活動の35時間の指導計画だけでなく。6・3年間の長期的展望に立った指導計画をもって、継続性のある特別活動の展開をしていかなければならない。
P3
今年度の取り組み「社会性を培う特別活動」
実践開発部
特別活動で培う社会性を「交流を通して他者理解を深め、集団に寄与しつつ自己実現を図る能力」と定義することを提案。
「他社理解を深めるような交流になっていたか」「集団に寄与した自己実現を図ることができていたか」という視点で振り返り、指導計画や指導法を見直してみる必要がある。
実践啓発部
「社会性を培う」というテーマを踏まえ、学習会を行い実践の工夫について研究を進めている。「学級活動をビデオで学ぶ」を行い、実際の授業の様子をビデオで見た後、参加者で意見交換をしながら、社会性をどのように培うかを話し合った。
実践研究部
愛知淑徳大学教授を指導助言に招き、学級での活動に取り組むことが難しい子どもの事例を取り上げて検討した。事例検討を通して、頻繁に問題を起こす子どもの背景を理解するだけでなく、こうした子供を抱える学級の子どもたちをどう指導すればよいかをご示唆いただくことができた。
P4
特集 他者理解を深める交流
P5
個人研究紹介
- みんなが輝くといいね ~よさを発揮し認め合う活動をして~
- みんなで頑張ることはすばらしい! ~合唱祭の取り組みを通して~
P6
名古屋市教育会後援・特別活動研究協議会の報告
『豊かな人間性を育てる特別活動』2月4日(水)
「活動の質を高めよう!」をサブテーマとして、小学校から2実践、中学校から1実践が提案された。
- 小学校部会
- 中学校部会
- 指導・助言
- 特別活動は児童・生徒の所属感を高めるのにとても有効である。これからも、子どもたち一人一人に自己目標をもたせることができるような年間計画を立ててもらいたい。
- 今の子どもたちの現状では、授業や学級の中で、話合いが成立しにくいのではないか。話し合い活動が充実できるような指導をもっと行っていってほしい。
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平成16年度 特活だより(第47号、第48号)
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