昭和60年度 市特活だより

第9号

責任者:岡本 隆

P1

◎ 望ましい集団活動の指導

名古屋市学校教育研究会 特別活動研究部会長 松浦 史郎

  • 特別活動の目標を実現していく活動で、集団活動の指導に特活の効果を上げる一番の急所があると思っている。
  • 子どもには、集団の中で鍛えられ、練られることが必要だが、今の子どもは、人間として大切な経験が少なく、人間的にいびつな成長になりがちである。
  • 望ましい集団活動の指導により、良い集団の経験をさせることが必要。そのためには次の二点が大切である。
    • 教師が子どもの仲間集団の特色、教育的意義を認識し、子どもの自由な人間関係の中で、自分の判断で集団のルールを作り、行動を選択できるような指導助言。
    • 自治的な実践態度を育成するには、自治的な活動場面を与えるだけではいけない。相互の対立・葛藤・いじめ・自己中心的態度にならないよう、教師の適切な指導。

◎ 勇気と自信を与え、明日への発展を促す朝の会、帰りの会

名古屋市特別活動研究会 委員長 岡本 隆

  • 朝の会・帰りの会は、児童生徒にとって学校生活の中で貴重なひとときである。学級の望ましい人間関係を育て、望ましい雰囲気をつくり出す大切な機会である。
  • 朝の会は、学校生活のスタートに勇気と自信を与え、学校生活への意欲を育てる。帰りの会は、学校生活の締めくくり明日への発展を約束させる。
  • 学級経営上、この時間の運営を適切に位置付け、計画化し、その充実を図ることが重要である。

P2

第20回小学校学校行事研究全国大会大阪府大会の報告

P3

第20回小学校学校行事研究全国大会大阪府大会の提案要旨

P4

研究実践校紹介

  • あたたかい心の結びつきを深める実践
  • ふれ合いを深める学年・学級集会活動の指導

P5

個人研究紹介

  • 問題解決への意欲を高める話合い活動の指導 -ペア活動を取り入れた慈善活動を通して-
  • 目標達成に向かって実践意欲を高めさせる指導 -「自己分析表」「職業調べカード」「進路カード」を使って-

P6

会員紹介

第10号

責任者:岡本 隆

P1

◎ 自戒

名古屋市教育委員会指導室指導主事 三林 貞夫

  • 教育改革に関する議論が盛ん。「豊かな人間の育成」「自己教育力」を強調した学校教育努力目標を強調して取り組む学校が多い。
  • 教育目標の達成にとって、特別活動の担う役割はかなりのウェイトを占める。
  • 一方で、いくつかの問題点も指摘されている。今後も特別活動研究会に対する期待は大きい。より充実した研究を期待する。

◎ 一人一人の考えを育てる話合い

名古屋市特別活動研究会副委員長 吉田 光武

  • 話合いのポイントは、一人一人が考えをもって参加することであり、そのメリットは、考えが考えを生み出すことにある。
  • 特別活動の指導は、子どもたちの実態を踏まえ、ねらいとすることがらについて、切り込み方を工夫していけば、子どもの可能性を引き出すおもしろさがある。
  • 話合いが話合いとして成立するように、学級会活動のみならず、学級指導においても工夫していきたい。

P2

名古屋市教育会後援 特別活動研究協議会の報告

  • 主題「豊かな人間性を育てる特別活動」 昭和60年11月12日
  • 提案の要旨
    • 実践意欲を高める学級指導(小学校)
    • 自己教育力を育てる適応指導(小学校)
    • 学級生活向上への実践意欲を育てる学級指導(中学校)
  • 指導助言
    • 指導過程の構造を明確に
    • 日ごろの指導を大切に
    • 適応指導の目指すもの
    • 学級指導に当たっての教師の姿勢

P3

海外研修報告

  • 「アメリカ南部の教育事情を視察して」
  • 「北欧の教育事情」

P4

全小行研愛知大会(昭和61年)に向けて
 「心のふれ合いを重視し、連帯感を深める学校行事」

教育研究派遣員訪問記
 「子供の世界に降りていける教師に」

P5

会員紹介

P6

教育研究員体験記
 「もっと、まだと思っても『すばらしい』と認めよう」

内地留学体験記
 「特活の深さを感じた内地留学」

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昭和61年度 市特活だより(第11号、第12号)

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