昭和59年度 市特活だより

第7号

責任者:早川 宜男

P1

◎ 人間を知り、子供を知る

名古屋市学校教育研究会 特別活動研究部会長 安藤 孝允

  • 教育が人間を育てる営みであれば、対象となる子どもを理解するところから出発することが大切である。
  • 子どもを理解するために心理学的手法をよく行うが、片寄ってはいけない。一人一人の子どもの現実を把握し、指導にあたって最も効果的な方法・手段をさぐるために子どもを理解しようと努力することが大切である。
  • 子どもは、育てがいのある存在であると同時に、育てにくい存在であると認識し、もたつき・失敗に恐れ、過干渉、過保護になってはいけない。特別活動の指導もこうした認識に基づいて展開すべきである。

◎ 研修会に思う

名古屋市教育センター指導主事 菱田 功

  • 今年度より、教育センター指導主事として研修部に所属しました。
  • 私が若いころ、研究会に一年間全出席しようと目標を立て、かなり無理もあったがやればできるものだと思った。
  • 研修会・研究会は、参加者の心構えで意義は大きくなる。参加者自身、目標をもって参加し、意義を高め、成果をあげていただきたい。

P2

今年度の取り組み-各分野における指導上の問題点より

部会小学校中学校
学級会
  • 学級会の指導のポイントの参考例
  • 発達段階に応じた指導例
  • 学級会の年間指導計画
  • 班の編制の仕方
  • 係活動の意欲化と事後指導
  • 話し合いを深める指導
児童会・生徒会
  • 代表委員会や委員会組織化の問題点の洗い出し
  • 問題解決のための実践例
  • 児童会活動の手引き作製
  • 生徒会活動のマンネリ化の解消
  • 参加意欲を高める生徒会活動
学級指導
  • 学級指導の指導展開の事例
  • 効果的な指導のあり方
  • 課題の洗い出しと課題解決のための実践例
  • 効果的な指導のあり方
クラブ活動
  • クラブ活動実施上の素朴な疑問に対する具体例
学校行事
  • 生き生きと活動させるための課題の洗い出しと効果的な指導のあり方

P3

研究大会の報告

「全小行研・岩手大会」に参加して

P4

個人研究紹介

  • 活動意欲を育てる係活動の指導 -活動目標に向かっての取り組みを通して-
  • 思いやりの心を育てる適応指導 -相手の気持ちの理解を通して-

P5

会員紹介

P6

研究実践紹介

  • 進んで美しい学校にする子を目指して
  • 性教育の手引き改訂に携わって

第8号

責任者:早川 宜男

P1

◎ 時は今 -未来に夢を求めて-

名古屋市教育委員会 指導室 指導主事 奥村 晃

  • 昨今の教育事情を考える時、非行問題は避けて通れない。現場の先生の努力で校内暴力等の諸問題は沈静化してきてはいる。
  • 非行内容で、いじめの増加・女子の割合増加・非行を生み出す社会状況は変化していない等の問題がある。
  • いじめの増加・女子の割合増加の問題については、長期的展望に基づいた特別活動の課題として、子どもが集団に溶け込み、生き生きと活動するための援助が必要である。
  • 日々の地道で探求的な教育実践の積み重ねが、子どもたちの相互理解を深め、意欲や自主性を高め、結果として課題解決につながると信じている。

◎ 美しさを見つけ感動する心

名古屋市特別活動研究会 副委員長 岡本 隆

  • 大人も子どもも忙しい生活になってきている。自然に親しむことは極めて少なくなってきている。
  • 身の回りの自然に目を向けてみると、美しい不思議を平凡の中から見つけることができる。何気なく見過ごしていたものから、美しいものや不思議なことを発見し、「はっ」「どきっ」とする心をあたためていくことが大切である。

P2

名古屋市教育会後援・特別活動研究協議会の報告

  • 昭和59年11月7日、特別活動研究協議会が名古屋市教育センターで行われた。
  • 提案のテーマ
    • 思いやりの心を育てる適応指導(小学校)
    • 活動意欲を育てる係活動の指導(小学校)
    • 進路選択する能力を高める進路指導(中学校)
  • 助言者より
    • 自分だけの研究にならず、校内の先生方の共通認識につながるようにしてほしい。
    • 心を育てる重要性と特別活動の果たすべき役割について、特別活動の実践者集団としての名古屋市特別活動研究会に期待する。

P3

海外研修報告

  • 西ドイツの教育事情
  • フランス見たまま

P4

研究員・国内留学報告

  • 「内留から感じた特活研究の方向」

P5

会員紹介

P6

教育研究員・教育研究派遣員

  • 教育研究員体験記 「特活の教えが大きな支えに」
  • 教育研究派遣員訪問記 「思いやりと特別活動」

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