昭和57年度 市特活だより

第4号

責任者:清水 敏宏

P1

◎ 全体計画の必要性と目標の明確化

名古屋市教育委員会指導室 指導主事  中川 篤

  • 卒業式の答辞に述べられている「感動した出来事」は、ほとんど特活領域に属するものである。特活領域が、児童生徒の人間形成に大きくかかわっていることを如実に示している。
  • 学校教育目標と特活目標を関連づけることが必要である。
  • 特活各領域全体を見通した全体計画・目標を明らかにしていく必要がある。
  • 特活領域の相互の関連を図る指導計画と指導方法を、発展的に追求する必要がある。

◎ 指導の悩みにこたえる研究集録

名古屋市特別活動研究会 副委員長  早川 宜男

  • 悩み1:深まりのある研究も大切だが、即、日常の実践に役立つ指導法の紹介も必要ではないのか!?
    回答1:「How To」の形でも発信していきたい。
    例:「司会者には、どのような指導をすればいいのか」「第1回目のクラブ活動の時間には、どうすればよいか」といった悩み(質問)に、「こうすればよい」と方策を示していく。
  • 悩み2:研究会として統一した考え方をはっきりと示すことができないのか!?
    回答2:「代表委員会の活動は、全員参加ではないので、7時間目(放課後)に位置づける」は、これまでにも発信してきている。
    しかし、「児童会役員選挙は、直接選挙か間接選挙か、あるいは、役員選挙が不必要であるか」等については、結論が出ていないので議論を重ねていきたい。

P2

名古屋市教育会後援 特別活動研究協議会の報告

<実践発表>

「実践意欲を高める係活動の指導」

一人一人が自己評価できるカルテの活用を通して、目標達成の成就感を味わわせるようにする。目標の観点を明確にした5段階評価は、児童の意欲を高める上で有効である。

「所属意識を育てる学級指導」

指導過程に相互評価を取り入れ、人間関係のつまずきを解決している。ペア同士の評価メモの活用は、互いの気持ちを考えさせる上で有効である。

「意欲を引き出す学級指導」

ペアからグループ、グループから学級全体へと広げ、学習や進路について話し合わせている。目立たない生徒の意見が反映されやすい実践である。

<指導・助言>

  • 学級担任の課題
    学級集団内に好ましい人間関係をつくっていくことは学級担任の大きな課題である。学級指導の目標は、生きた子どもたちが相手であるので、融通性・弾力性がなければならない。
  • 「ひとり歩きの係活動」を
    係活動中の子どもは、次の4つのタイプに分けられる
    1) 意欲はあるが、実行がともなっていない
    2) 実行はするが、意欲的ではない
    3) 意欲もなく、活動もしない
    4) 意欲的で、実行もともなっている
    4)のタイプ、つまり「ひとり歩きの係活動」の育成を指導の目標にしたい。

P3

各区の研究の取り組み

P4

個人研究の紹介

  • 実践意欲を育てる学級指導
  • 役割意識を高める集会活動

P5

会員紹介

P6

教育研究員・内地留学体験記
 “人間尊重の教育を”

派遣員・学校訪問記
 “うるおい”のある学校環境づくり

次ページへ
昭和58年度 市特活だより(第5号、第6号)

目次へ
目次ページ

Copyright (C) 2012 名古屋市特別活動実践研究会 , All rights reserved.
omo