アドバイス集 Q15-開発部-

特活指導者が教務主任になると、どんな学校運営が期待できるのか?

特活指導者である教務主任は、児童一人一人が温かな人間関係の中で、よりよく成長してほしいと願っています。そうしたことから、学校運営を進める上でも、「かかわり合い」「認め合い」を大切にしています。

教職員集団の人間関係づくりにおいて

イラスト1 教務主任はよく「教職員集団の学級担任」と言われますが、特活指導者である教務主任は、教職員集団においても「かかわり合い」「認め合い」を大切にします。教職員一人一人を大切にして声を掛け、教職員同士のかかわり合いが深まるよう心掛けます。また、その人のよいところや得意な面を認め、発揮できるように努めます。そうすることが、教職員同士のよりよい人間関係を築き、学校全体の活性化につながると考えます。そして、このような教職員集団のもとでこそ、児童は安心して過ごすことができ、さらには温かい人間関係の中でよりよい成長を促すことができると考えます。

児童の教育活動において

イラスト2 教務主任は、学校で実施する全ての教育活動にかかわり、調整をする役割があります。そうしたことから、教育活動を進める上で、児童の「かかわり合い」「認め合い」を自ら大切にするとともに、「かかわり合い」「認め合い」が児童の人間関係づくりにおいて大切であること、児童のよりよい成長を促すことを、折にふれて教職員に説いていきます。また、学校行事等の提案に、児童の「かかわり合い」「認め合い」の場面が不足していると感じる場合には、担当者や他の職員と話し合い、適切に取り入れてよりよいものにしていくよう心掛けます。こうしたことを粘り強く継続していくことが、特活指導者の目指す学校づくりにつながると考えています。

若手教師のかかわりにおいて

イラスト3 ここ数年の間に、私たち教員の年齢層が変わり、若い教師の割合がかなり多くなっています。若い教師の多くは、経験は浅くても、全力で児童とかかわることで児童との信頼関係を築き、全力で教師の仕事に取り組むことで指導力を身に付けて、経験の少なさを補っています。そんな中、経験不足をなかなか補うことができないのが、学級集団をよりよく高め、児童同士の人間関係を調整する学級経営の力だと感じます。

若い教師が学級経営で悩み、困っている時、特活指導者である教務主任は、自らの経験に基づいて助言をするだけでなく、周りの教師に声を掛けて互いの経験談を出し合えるようにしたり、先輩教師のよい面を紹介して助言してもらうことを促したりするなど、若い教師が教職員集団との「かかわり合い」の中から学ぶことができるよう心掛けています。

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Q17 特活を学んでよかったと思えることとは?

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