アドバイス集 Q04-開発部-

特活指導者が話合い活動を進めると、子どもたちはどう育つのか?

特活指導者は、話合い活動を進めるときに、児童に「話し合ってよかった」という達成感を味わわせるような展開を考えます。

そのために重要となってくるのが、議題の選定です。議題は、児童にとって切実感のある議題を選定することが大切です。そうすることで、児童が「話し合いたい」「話し合わないといけない」という気持ちが出てきます。しかし、話し合いたい気持ちだけでは、うまく話合いが行われません。話合いの進め方や時間内に集団決定する(結論に導く)仕方など、話合いの筋道を立てる必要があります。

そこで、大切となるのが計画委員会です。計画委員会のときに、教師の指導の下、話合い活動で何をねらって話し合わせるのかを決めます。計画委員会でどれだけ、話合いの柱や流れを話し合ったかによって、実際の話合い活動がうまくいくかが決まってきます。実際の話合いの場面では、教師は口をはさみません。児童にすべてをゆだね集団決定まで行います。ところが、思わず話合いに口を出してしまうことはありませんか。話合いが筋道からずれたり、司会者が困っていたりしたときには、教師の助言は必要ですが、特活指導者は、そのことを頭に入れて話合いの様子を見守っています。話合いがうまくいけば称賛し、うまくいかなければ「なぜうまくいかなかったのか」を振り返ります。こうすることで、自主的・実践的な態度が育っていきます。常に特活指導者は、「なすことによって学ぶ」という指導理念を大切にしています。

以上のように話し合ったことで、よりよくなった、解決することができたという経験を積み重ねていくことで「話し合ってよかった」という達成感が味わえると考えています。

このような体験をし、自主的、実践的な態度が身に付いた児童は、他教科・領域での話合いでも活発な話合いを展開し、よりよい考えを導き出すと考えます。どれだけ、話合いを経験したかが重要です。

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