「キャリア教育」について①
「キャリア教育をデザインする」(平成24年8月)より
国立教育政策研究所 生徒指導・進路指導研究センターHP
資料のみどころ
キャリア教育では、一人一人の児童生徒が、将来の社会的・職業的自立に向けて、現在の学習と実社会とのつながりを意識し、目的を持って学ぶことができるようにすることが大切である。
「キャリア教育の視点から教育活動を振り返る」とは、キャリア教育を通して育成することが期待される基礎的・汎用的能力を構成する4つの能力のフィルターを通して教育活動をとらえ直してみることである。
すでに行っている教育活動をキャリア教育の視点から(=基礎的・汎用的能力を構成する4つの能力のフィルターを通して)振り返ってみると、これまでも「キャリア教育」に取り組んでいることが分かる。
「キャリア教育の視点」とは、この社会的・職業的自立を念頭に置きながら、子どもたちの成長や発達を促進しようとする見方をもつことである。具体的には、社会的・職業的自立のために必要な「基礎的・汎用的能力」を育てることである。
基礎的・汎用的能力
- 人間形成能力・社会形成能力
例)他者の個性を理解する力、コミュニケーション・スキル、リーダーシップなど - 自己理解・自己管理能力
例)自己の役割の理解、自己の動機付け、忍耐力、主体的行動など - 課題対応能力
例)情報の理解・選択・処理、課題発見、計画立案、実行力など - キャリアプランニング能力
例)学ぶこと・働くことの目的・意義の理解、生き方の多様性の理解、将来設計など
キャリア教育は、特定の教育活動を指すものではなく、学校教育全体の活動を通じて体系的に行われるものである。各教科や道徳、総合的な学習の時間及び特別活動等には、子どもたちのキャリア発達を促す教育内容が数多くある。それらを計画的に活用していくとよい。
キャリア教育における理論と実践の紹介例
(岩手県立総合教育センターHPより)
小学校キャリア教育・実践の手引き1 理論編
「生き方」を学ぶキャリア教育の展開Ⅰ
~キャリア教育の視点を位置付けた特別活動の指導プラン~
- キャリア教育とは何か。特別活動を中心としたキャリア教育の授業づくりが示されている。
小学校キャリア教育・実践の手引き2 実践編
「生き方」を学ぶキャリア教育の展開Ⅱ
~キャリア教育の視点を位置付けた特別活動の指導プラン~
- 特別活動を中心としたキャリア教育の指導プランを示してある。
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